糸井神社(いといじんじゃ)・奈良県磯城郡川西町

奈良県磯城郡川西町に糸井神社があります。約千年前の「延喜式」という書物にも記載されている式内社で、由緒ある神社です。

名前のとおり糸に関係がある神社で、祀られている祭神は、同社縁起に記されている豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)ほか綾羽(あやは)、呉羽(くれは)の両神も祀られています。綾羽(あやは)、呉羽(くれは)の神様は、大陸から織技をもたらした技術者に通じ、この神社の名前「糸井」とも関連していています。

近くには桑の葉をご神体にしたと伝わる比賣久波神社(ひめくわじんじゃ)もあり、この糸井神社周辺が古代機織りが盛んにされていたことが想像されます。

本殿は江戸時代に春日大社の若宮本殿から移築されたと言われ、拝殿に掲げられている奈良県の文化財にも指定されている絵馬は、祭礼や踊りなどの絵がその当時の人々の生活の息吹が感じられるものです。※絵馬の見学は要事前連絡。

また、この糸井神社は、能楽の観阿弥(かんあみ)が参ったとの言い伝えがあり、能楽関係者の参拝もあるとのことです。

海外から渡来し、日本で織物を広めた織物の神様 綾羽(あやは)、呉羽(くれは)を祀る糸井神社から、きものっくしてみませんか。

糸井神社

住所:〒636-0202 奈良県磯城郡川西町結崎68 

アクセス:近鉄橿原線「結崎」駅より徒歩15分

TEL:0745-44-0434

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