機物神社(はたものじんじゃ)・大阪府交野市

機物神社のある大阪府交野市周辺は、古墳時代には中国や朝鮮半島との往来が盛んになり、大陸から様々な技術をもった渡来人も移り住むようになり、養蚕や機織りの技術者も含まれていたと思われます。機物神社の名前の由来は詳しくはわかってはいませんが、渡来系秦氏(はたし)の人たちを祀る神社ということで、「ハタモノの社」が、後に七夕伝説と結びついて、「秦」が機織りの「機」に変わり、現在の機物神社になったともいわれています。

御祭神は、天棚機比売大神(あまのたなばたひめおおかみ)栲機千々比売命大神(たくはたちちひめおおかみ)など4柱の神が祀られています。織物を織る女性の神様がお祀りされています。

七夕祭りは織姫と彦星が1年に1度七夕の日に逢う伝説で有名ですが、技芸上達を願う日でもあります。機物神社の七夕祭りは、7月6日・7日に行われ、参拝者のお願い事を五色の短冊に書いて境内にたくさん立っている笹竹にくくりつけます。7日の夜にこの笹竹の一部を機物神社より西にしばらく行くとある「天の川(あまのかわ)」に架かる逢いあい橋から流されます。また、機物神社がある交野市は星のまちをスローガンに町おこしもされて、「天の川七夕まつり」も行われています。

素晴らしい織物を織る女性の神様がお祀りされている機物神社からきものっくしてみませんか。

機物神社(はたものじんじゃ)

住所:大阪府交野市倉治1丁目1-7

アクセス:JR学園都市線「津田駅」徒歩11分

電話:072-891-4418

着物のプロを目指す古都奈良の大原和服専門学園のHPはこちら