総合商社丸紅は呉服が祖業で、永年集めてきた丸紅コレクションには非常に優れた着物コレクションが含まれています。その中にある桃山時代の「ふしみ殿御あつらへ」と書かれた小袖裂から復元した小袖を関連資料とともに展示されてます。
この復元した小袖は、丸紅設立 50 周年記念事業として、3年余りの歳月をかけ、養蚕から糸づくり、手織り、湯のし、下絵、糸入れ、絞り、染め、仕立てまでの工程を、可能な限り桃山期の技術に基づいて復元したものです。その当時の人々がいかに手の込んだ着物を着ていたのか再現工程を見ることで実感することができます。
また、小袖裂には、「ふしみ殿御あつらへ」との墨書が記されており、秀吉の側室であった淀君が着用した小袖と考えられてきましたが、近年は様々な意見も出るようになり、誰が着ていたのか想像するだけでもロマンを感じさせてくれます。
会場の丸紅ギャラリーは着物振興のために、着物、浴衣など、和装での来館者は無料となっています。時代を超えて共鳴する染織品の美から、きものっくしてみませんか。
展覧会名:「ふしみ殿御あつらへ」小袖裂と復元小袖-墨書と裂から分かる桃山時代の小袖制作-」
開催場所:丸紅ギャラリー 東京都千代田区大手町1丁目4番2号丸紅ビル3F
アクセス:東京メトロ東西線「竹橋駅」3b出口より徒歩2分 東京メトロ千代田線「大手町駅」C2b出口より徒歩6分 東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄新宿線・三田線「神保町駅」A9出口より徒歩7分
開催期間:2024年1月23日㈫~2月22日㈭
開館時間:AM10:00~PM17:00(入館は16:30まで)
休館日:日曜日・祝日
入館料:一般500円※高校生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方と介助者の方1名は無料。※着物、浴衣など、和装での来館者は無料。※入館料は全額、社会福祉法人丸紅基金に寄付されます。※現金不可。交通系IC、クレジットカード、QRコード決済などキャッレスにご協力ください。