着物の生地の素材は高級なシルクが多く、今回ご紹介する比賣久波神社(ひめくわじんじゃ)は、シルクのもとの蚕(かいこ)が食べる桑の葉をご神体にしたと伝わるシルクや織物に関係する神社です。
この比賣久波神社は奈良県磯城郡川西町にあり、約千年前の「延喜式」という書物にも記載されている式内社で、由緒ある神社です。
神社の東側隣には島の山古墳という大きな前方後円墳があり、古代を彷彿させる場所にあります。
お祀りされている神様は、久波御魂神(くわみたまのかみ)と天八千千姫(あまはちちひめ)で織物に関係する神様です。古くは桑の葉をご神体にしたと伝わることからも桑の葉を用いた養蚕に関係する神社です。
歩いて15分ほどの所に糸井神社があることから、この川西町周辺が古代、養蚕や機織りが盛んにされていたことが想像されます。
着物のシルクを吐く蚕の食べる桑の葉を神様として祀る比売久波神社から、きものっくしてみませんか。
比賣久波神社(ひめくわじんじゃ)
住所:〒636-0204 奈良県磯城郡川西町唐院473
アクセス:近鉄橿原線「結崎」駅より徒歩30分