11月11日は「西陣の日」。

西陣織は日本を代表する織物で、着物をはじめ、伝統芸能の能や狂言の衣裳、宗教関係者の衣裳、束帯や十二単衣などの有職装束など幅広い日本の伝統文化を支えている伝統産業です。

室町時代の中頃、全国の守護大名が西軍と東軍に分かれ約11年ほど続いた応仁の乱(1467年~1477年)が終わり、西軍の総大将の山名宗全の本陣の跡地あたりに戦乱を逃れていた職人が戻り、荒廃した京都で織物業を復興し、その後西陣織が大きく発展しました。

この西軍の本陣跡から「西陣」という名称が使われるようになりました。そして、応仁の乱が終わった1477年11月11日(旧暦)にちなんで、11月11日を西陣織工業組合をはじめ西陣織関係の13団体が集まった「西陣の日」事業協議会がこの日を制定しました。

「西陣の日」は西陣織の様々なイベントがおこなわれ、西陣織の功労者などが表彰されます。2022年は、応仁の乱が終わってから555年の節目の年として、「西陣CROSS WEEK2022」(2022年11月11日~15日)がこの日に合わせて開催されます。