人は一生の中でいくつかの節目を迎えます。古くから、身分・地位の高い人々の間では人生の節目に際して儀礼を行い、特に大切にされてきたのが家門の繁栄へとつながる「婚礼」でした。江戸時代に入ると、武家の婚礼方法を紹介した本が出版され、武家の婚礼は民間に広く知られるようになりました。安定した世の中で経済力をつけた町人たちは、武家の礼式を手本にした婚礼を執り行うようになっていきました。
特に豪農や豪商といった富裕層では、家の繁栄や先々の商売繁盛などを願い、また対外的に家の資力を示すという意味もあり、盛大な婚礼が催されました。なかでも花嫁衣装は、金糸を多用した刺繍や総鹿の子絞りなど、贅を尽くしたものが誂えられました。
今回の企画展は、江戸時代から昭和時代にかけての花嫁衣装を中心に、祝儀に用いる染織品を多数展示されます。各時代の艶やかな花嫁衣装に表された寿ぎの模様や色彩、意匠をお楽しみいただくとともに、時代を経て、染織技術の発展により可能となった幅広い表現や、新しい模様の組み合わせにも楽しめます。
この春、幸せを感じる婚礼衣装から、きものっく してみませんか。
この春、
【会期】
2024年4月27日(土)~6月2日(日)
開館時間 9時30分~17時00分(入館は16時30分まで)
休館日 4/30(火),5/7(火),5/13(月),5/20(月),5/27(月)
【主催・会場】
シルク博物館 〒231-0023 横浜市中区山下町1番地(シルクセンター2階)
℡045-641-0841 fax045-671-0727
みなとみらい線/日本大通り駅下車4番出口徒歩3分
【後援】
神奈川県/横浜市にぎわいスポーツ文化局/神奈川新聞社/tvk/NHK横浜放送局/横浜繊維振興会
【入館料】
一般 500円(300円) シニア(65歳以上)・大学生300円(200円)
高校生/小・中学生 100円(50円)
※( )内は団体割引(20人以上)の料金 ※着物割引等あり
【問い合わせ先】
〒231-0023 横浜市中区山下町1番地 シルクセンター2階 シルク博物館
℡045-641-0841 fax045-671-0727