江戸時代、河内(大阪)や大和(奈良)では木綿の栽培が大変盛んで、最終製品の木綿織物までつくられる一大産地でした。木綿織物は戦後、普段着の洋装化の流れの中で全国的に生産が衰退し、大和絣も昭和40年代に生産が完全に途絶えてしまいました。
その大和絣を現代によみがえらせたのが、奈良県斑鳩で染織作家をされている亀山知彦さんです。奈良県立民俗博物館の学芸員の助言や資料をもとに手探りで復元に取り組まれました。
大和絣は、最初は紺絣が主流だったものが、後に白絣が主流となりました。亀山さんが作られる大和絣も白絣が中心です。亀山さんの作品は、白地に藍色の井桁や十字絣がさわやかな印象の木綿織物です。その亀山さんの作品展が開催されます。
地元・奈良の愛があふれる亀山さんの「大和絣」を是非、ご覧ください。この秋、奈良観光をかねて「大和絣」からきものっくしてみませんか。
開催日時:令和5年10月7日(土)~10月9日(月・祝)AM9:00~17:00※最終日は16:00まで
開催場所:奈良町にぎわいの家 〒630-8333 奈良市中新屋町5番地 TEL:0742-20-1917