石川県金沢は加賀前田家100万石の城下町として工芸や芸術が大切にされ、今でも日本文化を身近に感じられる街です。その金沢の伝統的工芸品の1つ加賀友禅の作品が展示される「第48回加賀友禅新作競技会」が開催されます。加賀友禅は、京都から晩年移り住んできた宮崎友禅斎から技法を学んだのですが、京友禅とは違い、箔や刺繍、絞りなどをせずに手描きの染だけで仕上げるのが特徴です。
加賀友禅の様々な振興をおこなっている協同組合加賀染振興協会では、「加賀友禅新作競技会」のほかに「伝統加賀友禅工芸展」も行っています。「伝統加賀友禅工芸展」は、作家の描きたい世界を友禅染で表現する作品が評価されますが、「加賀友禅新作競技会」は、商品として優れたデザインのものが評価されます。それぞれの展示会を見比べてみるのも楽しいかもしれません。会場の加賀友禅会館は金沢城・兼六園のすぐ近くです。入場は無料です。この秋、金沢観光を兼ねて加賀友禅の世界にきものっくしてみてはいかがですか。
会期:令和4年11月3日(木)から6日(日)まで
会場:加賀友禅会館 2階ホール
主催:協同組合加賀染振興協会
後援:中部経済産業局、伝統的工芸品産業振興協会、石川県、金沢市、金沢商工会議所、石川県伝統産業振興協議会、一般社団法人加賀友禅文化協会